主があなたがたに平安を賜りますように
フランシスカン家族総長協議会(CFF)は2012年10月23日に フランシスカン・インターナショナル(FI)の財政状況に関して書簡を送り、皆さんの援助をお願いしました。 今回、もう一度書簡を送りますが、此度は喜ばしい事にFIとその働きについての朗報をお届けする事が出来ます。
ご存じの様に FI は業務縮小と機構改革を余儀なくされる試練の最中にありました。 その過程で組織運営と財産管理は優先度の高い課題でした。 CFF と FI 運営委員会(IBD)並びに FI 職員の役割と相互関係は慎重に見直され分析されて来ました。 収支計算書の精度と信頼性を向上させる為、月次及び四半期の財務報告書を追加で作成しました。 監査役は何らの物理的困難も無く機構改革期間中の2つの監査を終えました。専門家による内部統制は基金の使い方の妥当性にも及びました。基金は再編され、寄付者の意向に沿って使われているか厳しく精査された点は特記すべきです。借入金は担保提供を免れ、過去の債務は完済しました。試練の期間全般を通して、CFF の最大限の支援と FI 職員の協力を得て、IBD は目覚ましくその職責を果たしました。この結果 FI は2013年の会計年度を終えた時点で負債を完済し、次の2014年の会計年度を十分な繰越金のある状態で迎える事が出来ました。
財務と運営を厳しく見直していた期間中も FI は人権擁護活動の強化を続け、ニューヨークとジュネーブにおける活動を鋭く展開しました。2013年の優先課題は出生登録と女性・子供の権利、赤貧、国境を越えた人身売買、地雷撤去でした。これらの一つ一つの課題に草の根レベルで取り組むという決定は私達フランシスカン家族にとって決して取るに足らない使命ではありません。世界中で貧しい人達や被抑圧階層と向き合う皆さんの活動が FI を突き動かして国連に訴えかける原動力となっています。FI の活動は人権に根ざしており、全ての人の尊厳と生活向上の持続的発展を支援しようとする運動です。
もう一つ朗報は FI がフランシスカン家族のJPIC(訳註:正義・平和・被造物保全)と効果的で生産的な関係を樹立した事です。私達フランシスカン家族の6兄弟を代表するフランスカン家族JPIC委員会(ローマⅥ)との了解覚書が調印されました。近い将来 ローマⅥ の仲間は地球環境と環境正義に注力する様になります。他方 FI は普遍的・定期的レビュー(URP)即ち国連加盟国(193ヶ国)全ての国の人権状況を普遍的に審査する枠組として創設された制度に注力します。
直近では両組織(JPIC と FI)が聖フランシスコの「自然環境保護(エコロジー)の保護聖人」35周年を共同で祝いました。
2014年は FI が国連の非政府組織(NGO)認定25年を迎える年です。 FI の今日在るは、多くのフランシスカン兄弟姉妹が過去25年間土台を創り構築して下さった働きの直接の賜物です。FI の成功にはこれまで 幾年にも渡って捧げて下さった財政的および精神的支援が欠かせませんでした。これからも FI を信頼して下さり、私達フランシスカンの声を国連に届ける事を信じて疑いません。世界中のフランシスカンが一致して私達の国連への訴えかけを実践し、支えて下さった事を覚えて心から感謝しています。これからも FI を支え、共に働いて下さる事を確信して止みません。
フランシスカン家族の国連への働きかけと日々の全ての兄弟姉妹達の尊き働き、そして私達の姉妹・母なる地球の保護に神様の御支えがありますように。
2014年11月29日 全フランシスカン諸聖人の祭日に
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