アジア・オセアニア会議3日目朝は
私たちが昨年国際兄弟会からの宿題として取り組んできた課題に対する副総長チェリトからのコメントでした。
先の総会で国際議長団からのリクエストとして「いかに在世会を運営するべきか」という宿題が出され、私たち日本の兄弟会も昨年取り組んだわけですが、そもそも
① 国際議長国からすべての会員に配布したのか?
② 各国がきちんと回答して来ないのはなぜか?
と問われました。
わが国では各地兄弟会まで伝達しても上手く答えられないだろうということで、各地に下ろすか、下さないかは、地区兄弟会の判断に任せ、期限には間に合わなかったにせよ、皆様に考えて頂いてまとめて回答したものですが、アジア・オセアニア地区17ヶ国の兄弟会のうち、きちんと回答してきたのは、たった4兄弟会。ヤングフランシスカンにいたっては、たった1ヶ国の兄弟会だったそうです。
正直、驚きましたが、副総長は、この事例をあげて、各国の兄弟会の怠慢だと厳しく指摘されました。(ただし、私の意見としては国際議長団が求めている質問自体が、各地兄弟会の兄弟姉妹には難し過ぎ、何と答えて良いのか、わからなかった、また、国際兄弟会のことまできちんと認識している兄弟姉妹がどの国でも限られているので答えようがないというのが理由ではないかと考えます。)まあ、これは一つの事例に過ぎませんが、副総長が言いたかったのは、『会憲』第33条第2項、
「上位段階の評議会は、各地兄弟会や下位の段階の評議会が正しく行えることに介入しないようにする。むしろ彼らが正しく自分たちの義務を果たすために、その活力を尊重し、促進させる。」(補完的役割)
「各地兄弟会と関係評議会は、国際評議会と他の上級段階の評議会の決定事項を実行に移すため、また必要ならば、それを自分たちの現状に合わせて、計画を立て、熱心に努力する。」(共同責任)
つまり、在世会は、上から下への会ではなく、むしろ下から上、つまり各地兄弟会が望まないことを上位の兄弟会である地区兄弟も、国の兄弟会も、国際兄弟会も介入は出来ないし、してはならない。むしろ、サポートするべきである。
ただし反面、在世会の運営には末端の各地兄弟会の一人一人の兄弟姉妹に至るまで共同責任があり、誓約して会員になるということは、そのこともきちんと認識するべきである。一人一人の会員が、地区兄弟のことにも、全国兄弟会のことにも、国際兄弟会のことにもです。もちろん会費についても。」(共同責任)
副総長は、各地の兄弟姉妹からの要望がなければ、国際議長国は動けないと、各地の兄弟会の兄弟姉妹にも共同責任がある!かなり強い口調で話されましたが、日本もそうですが、アジア・オセアニアの他の国々でも会員の間にこのような認識は出来ていないと思います。
たとえば、試しに他の国の国際評議員の皆さんに聞いてみたのですが、アジア・オセアニア会議や国際総会のような会議に参加するに当たって、国の兄弟会から渡航費や会議参加費をきちんと出してもらっているのは少数で、自腹を切って参加している国際評議員が多いのが現実。「お金がないのになぜ海外の会議に行くのか?」そんなふうに言われてしまうそうです。
「上から下へ」ではなく、「下から上へ」が会のやり方だと言われても、会費や運営に関しては、「上から下へ」になってしまっている現実。まあ、会員がどれだけ在世会にコミットしているかの問題であると言われてはもともこもないのですが、・・・
レポート 竹田文彦 (私見も含めてレポートさせて頂きました。)
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