第5回アジア・オセアニア会議2日目の午後のテーマは、「家族」
私たちの副総長チェリト(ベネゼエラ人)が、同伴されたご主人と一緒に家族の意味を個人的経験も含めてお話しされた他、認可されたばかりのミャンマー兄弟会とスリランカ兄弟会の代表からのそれぞれの国の状況が報告されました。それを受けてのグループ討論の成果は次のようなものでした。
①「家族」に関する規則
在世会は、非常に多様な文化を背景とする共同体であるが、会員の一人一人は、家族として、家庭を、また社会を生きることの価値を世の中に示していく任務がある。困難に直面しても、相互に尊敬と共感、そしてゆるしの心が必要。兄弟会は、まさにそれを学ぶ場であり、兄弟姉妹が真に家族になっていくよう招かれている。
② 「家族」をめぐる諸問題
家族として生きていく上で最大の問題は、今日の物質主義である。様々な誘惑を社会にあふれており、人々は家族であるよりも刹那的な欲望に容易に動かされてしまう。一緒に話しもしない、食事もしないそんな家族が増えている。家族や共同体での生活よりも個人の思いが優先されてしまう。インターネットの普及などによる「家族」観の崩壊。
もちろん、様々な理由による困難な状態にある家族や離婚者やセクシャルマイノリティーなどの人々に対する配慮も忘れてはならない。
③ 「家族」についての提案
生涯養成の中に"Amorim Laetitia "(使徒的勧告『愛のよろこび、家族の喜び、教会の喜び』)を含み入れるべきである。(ただし、日本語訳は未刊行)
もう一度、家族の、共同体の価値を学ぶ必要がある。
レポート 竹田文彦
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