2017年4月25日火曜日

アジア・オセアニア会議模様 ⑦ 「財務について」

アジア・オセアニア会議の3日目


 引き続いて在世会にとって最大の課題である財務に関して国際総補佐のアルフレッド神父様、比較的財務的に上手く運営出来ているとされる韓国とベトナムの事例が紹介されたあと、小グループに分かれての意見交換がなされ、4日目の今朝、要約が報告されました。かなり色々な異なる意見が出されましたので単純に列挙します。


・財務の問題は、在世フランシスコ会の兄弟的生活において避けては通らない課題であり、霊的な生活の基盤となるものであり真剣に議論されなければならない。
・会費は、会員の会への帰属意識の問題である。自分が所属する在世フランシスコ会を支えるのは当然だと考えて欲しい。
・私たち在世会員は、神からの豊かな恵みを受けているのだからその返礼として、会を支えるために応分の会費を出すのは当然。
・会員を増やすことを怠ってはならないが、高齢や病気の会員から無理に会費を徴収することは出来ない。
・財源さえ確保出来れば在世会の将来は明るい。


問題点と改善のために
・会員の帰属意識が薄く、会費を納めない会員がいる。韓国の納入会員は82%、ベトナム の納入会員は70%。他の国は、
・自分の会は自分で支えなければならないのに分かっていない。
・すべての段階の兄弟会において会計の透明性が必要であり、同時に適切な使用に努める。
・きちんと会費を納めている会員もいるが、会費を納めない会員や、渋る会員もいる。
・兄弟会の中で経済的に困窮している兄弟姉妹のためのお金を会費よりも優先したいがダメか?
・会費を納める必要は、養成段階で繰り返し誓約を望む兄弟姉妹に言わなければならない。
・霊的補佐からお金をもらえるという誤った認識は改めなければならない。(いくつかの国で根強い過ち)
・各段階の評議会は、どうしたら効率よく会費が集められるか工夫する必要がある。
・会費を納められない会員に代わって余裕のある会員が兄弟的愛をもって2人分、3人分を納めねばならないが、かなり負担となっている。
・養成における帰属意識と会費納入の義務を伝える。
・会費が払えないので退会するという事態もおこってきている。(日本の場合)
・国際議長団は、各国の状況(会員の減少・高齢化など)経済状況に合わせて会費を納めるべき会員数、会費の額を公平に決めて欲しい。(日本の提案)
・広く寄付を募ることも必要だと思う。


 財務に関する話し合いは、今回は結論を出すというよりも各国の状況と問題点の把握を目的としたものでした。結論は、11月のローマで開かれる国際総会に持ち越し。日本は、著しく高齢化とが進行しており、大変、難しい対応が迫られています。私自身も、全国会長としては、日本兄弟会を代弁する反面、国際評議員としては、会員一人一人の帰属意識が高まり、応分の会費を納めて下さるようにお願いするしかありません。
                                                レポート 竹田 文彦

写真は、師父聖フランシスコと清貧の貴婦人の結婚と題された絵


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