2017年4月23日日曜日

アジア・オセアニア会議模様 ② 「養成について」

21日 午後
 昨日午後は、「養成」に関して国際総補佐のFr.Alfred、さらにオーストラリア、ベトナムの兄弟会の方から報告があり、それを受けて7つのグループに分かれてのディスカッションが行われました。その結果をまとめたものが今朝、報告されました。ポイントは、3点です。
  ①養成そのものの在り方、
  ②養成における諸問題、
  ③養成担当者に必要な能力。

まず、①養成そのものに関しては、
(a) 会員の養成は、生涯を通してなされなければならないものであり、終わりがないプロセスである。
(b) 養成は、単に言葉でなされるものではなく、兄弟会会員の態度、振る舞いを通して示される先輩会員たちの具体的なフランシスカンとしての例が大切である。その意味で養成担当者だけの責任ではないし、誰でも会員の養成に関わることになる。
(c) 霊的補佐の役割も養成には重要である。
(d) 繰り返しになるが、養成は単なるフランシスカンとしての知識の伝授であってはならない。ともに兄弟姉妹として共に生きることへの具体的な招きである。

② 養成に関する諸問題
(a) 言語、文化の違いをいかに乗り越えるのか?
(b) 高齢者、少数者に対する養成はどうするのか?
(c) 遠隔地の会員に対する養成はいかにするのか?
(d) 適切な養成のためのテキストの作成

③養成担当者に求められる資質、および提案
(a) フランシスコの霊的と教会の教えについて十分な知識をもっていること。
(b) その人柄がフランシスカンとしての良い手本となり得ること
(c) 養成担当者自身が、きちんと養成された者であること。
(d) 地区兄弟会の養成担当者が、各地兄弟会の養成担当者を助けること。

 以上ですが、ほぼ日本の兄弟会でも問題として、新たな養成テキスト作成と同時に取り組まなければならない問題でした。特に今回は、「養成」は、言葉による教育ではなく、会員の行動や振る舞いを通してなされるべきことであることが改めて強調されました。また、「養成」は、養成担当者だけではなく、全員がある意味、養成者とならなければならない点も大切です。
 
                                                レポート 竹田 文彦

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