2017年11月8日水曜日

在世フランシスコ会 第XV回国際総会008・009

008
 総会3日目、フランス語のミサ、朝食に続き、朝から財務責任者のルーチョさんからの会の財務報告が行われました。あくまでも現状の報告であります。具体的な討議は、翌日以降にするとして、資料がとても分かり難くく、ただ議長団は、少なくとも今年に関しては少ない財源の中で良くやっているとしか言えませんでした。

 以上の報告を受けて「議長団報告」と「財務報告」について承認の投票が行われました。「議長団報告」は、ほぼ満票で承認、「財務報告」に関しては、賛成58、白票9で承認されましたが、わが国としては、「財務報告」に関して支出に関する明確な説明がなく、会計表も極めて分かり難いことを理由に白票に投じました。

009
 午後からは、今回の総会テーマ、ヨハネ福音書の第17章18節、「あなたがわたしを世につかわされたように、わたしも彼らを世につかわしました」、イエスが使徒たちを世に遣わしたように私たち、在世フランシスコ会会員も師父フランシスコに倣って、在世においてキリストの福音の証人となり、人々に伝えていく使命を担っているが、それはいかにして可能か、に関連してオランダの在世フランシスコ会会員で、胸部外科科医師のMichel Versteegh さんから在世会員としての、また医師としての個人体験についての話を聞きました。

 胸部外科医師として時に臓器移植手術のような臓器提供者(ドナー)にとっても提供を受ける側の人にとってもかなりな精神的負担を伴う場に立ち会うこともしばしばであったそうですが、常に福音のメッセージを旨に働いてこられたとのことです。
 在世フランシスコ会の特徴の一つは、「在世性」にありますが、それは私たちが、まさに仕事にせよ、家庭にせよ、それぞれがおかれた場所で師父フランシスコに倣って福音的生活を生きることにあります。今日、世俗化が進み、普段の生活と在世会会員としての生活を分けて考える、あるいは、普段の生活で福音的生活は不可能である、と考えていないでしょうか?。 しかし、在世会会員にとって生活全体がキリストに倣うものでなければなりません。

 Michelさんは、ご自身の体験のお話の最後に、それを可能とさせる10個の鍵を提示されました。

1. 教育と知識、つまり養成
2. 役割の認識と適切な手本
3. 自分に与えられた才能に合わせての選択
4. 求められたことに「はい」と答えよう、いかなる状況においても「はい」でなければならない。  つまり、後戻りしてはならない。
5. (在世会の召命への)献身
6. 毎日を神様のために献げること
7. 福音から生活へ、そして生活から福音へ
8. すべての仲間が等しく価値をもったチームであるという認識
9. はじめの第一歩を忘れず、それをどこまで、投げ出したりせずに続けること
10. 毎日を新たに始めること

 これら10のキーワードは、分かり難いかもしれませんが、マイケルさんが在世において在世会会員として生きるために常に心がけてこられたことだそうです。



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