4日目の午前中から午後にかけて昼休みを間に挟んで3時間、グループに分かれて”Insturmentum Laboris” における6つの優先課題についてグループ討論。どの提案に関してもグループの中でも意見が割れたものも多かったです。しかも、例えば事務所などを設ける場合、お金はどうするのか、人材はどこから確保するのか、それぞれの国の兄弟会は、どの点で貢献出来るのか、まで考えなければなりません。
私が属する英語2グループで出た意見は、
① 養成 - 提案: 在世会会員養成のための国際事務所を恒常的に設立する
賛成 - 9、反対 - 0、白票 - 0
(私は、養成のための事務所を作ることは素晴らしいですが、財源はどこから出すのか、わかりませんから白票に投じました。)
② 兄弟的生活 - 提案: 中央集権的ではない在世会の在り方を作る。ヨーロッパや南米における在世会の在り方が模範でも絶対的でもない。それぞれの国の現状に合わせて在世会はあらねばならない。しかし、どのようにしてそれは可能なのか?
賛成 - 2、反対 - 7
(日本在世会の会長として、私は、やはりまだまだ中央集権的で、それぞれの国の在世会の現状に合わない要求が国際議長団からされたりしている気がしましたので、反中央集権化を進めるのが相応しいと考えますが、ヨーロッパ中心的な考えがまだ強いことに驚きました。)
③ 兄弟的で福音的世界の建設 - 提案: JPICに関わる国際事務局を恒常的に在世会の中に設ける。
賛成 - 6、反対 - 3
(在世フランシスコ会が独自のJPIC事務所を設けなくても、すでにFranciscan Internationalなどのフランシスカン家族の組織がすでに存在しているので反対に投票しました。)
④ リーダーシップ - 提案: すべての誓約会員のデータを国際的に把握し、各会員の能力を活用する。さらにリーダーの訓練のための材料を提供する。他のフランシスカン家族との協力も必要。
賛成 - 0、反対 - 9
(すべての誓約会員をデジタルで把握し、一人一人の会員の能力などに応じて人材的に活用しょうとすることには、危険が伴う。データの流出により共産主義国、イスラム教国などにいる会員には迫害や命の危険が及ぶかもしれない。会員の把握は、それぞれの国の評議会が行えばよい。したがって、反対となりました。)
⑤ コミュニケーション - 提案: 国際コミュニケーション事務局を恒常的に設ける。
賛成 - 9、反対 0
賛成 - 9、反対 0
(会員が会費を納める事は当然ですが、なぜそれが徹底されないかというと支出の説明が明確ではないからだと思います。ただ納めろ!では納得出来ないのは当然。きちんと財務状況、支出状況の説明が年4回とは言いませんが、少なくとも毎年、されなければ会員はお金のことですから納めませんね。したがって条件付きで賛成となりました。)
写真は総会期間中の毎日のミサ、晩の祈りのパンフレット
013
4日目夕方のセッションでは、アフリカやアラブ世界などの国の在世会員たちに対する様々なプロジェクト活動報告がなされました。貧困や政治的、宗教的に迫害を受けている兄弟姉妹をいかにサポートしていくか、さまざまな試みがすでになされ、一定の成果をあげていることが報告されました。またYouFra(ヤング・フランシスカン)の代表から現状と、在世会とYouFra の関係についてプレゼンテーションが行われました。
象牙海岸で6月に行われた
フランス語のワークショップ
師父聖フランシスコてサラセンの王の和解
在世会会員がいるアラブ諸国
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